ここ数年、私は「インスタントコーヒー」を飲んでいない。
それ以前は逆にインスタントコーヒーばかりだった。
それは現在「一乗組員」として乗船している組織で
「コーヒーの道具」を専門に扱っており、
自然とコーヒーの楽しみ方を覚えたからだ。
かのインドネシアの話。
インドネシアは「コーヒー」の原産国である。
そんな国の人々が、コーヒーをいかに飲んでいるかと言うと、
焙煎後に挽いた粉をカップにそのまま入れ、お湯を入れる。
その「上澄み」を飲むというのだ・・・
私は衝撃を受けた。
結局昔も今も変わらず、その素材そのものを生産している国では、
「飲む文化」は全くといっていいほど発展していない・・・
それを輸入している一部の「裕福な国」で「飲み方の文化」が発達しただけなのだ。
以前「コットン」の話も話題になった。
生産している発展途上国で働く人は手にけがをしながらコットンを摘み、
アンフェアな取引で売買され、それが裕福な国で「高価な服」として着られる。
最近では「フェアトレード」という言葉が有名になりつつあるが、
この「文化」と「価格」のギャップにはほとほと驚かされる。
この「一杯のドリップコーヒー」には
「生産国の苦労」と、「洗練された飲む文化」がミックスされた素晴らしき「賜物」なのだ。
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